最初にちょっと質問を2題
質問1、今、ちょっとした話題になっている家に「ツリーハウス」があります。
ツリーハウスとは字に書いた通り、大きな木の上に巧みに創られた家で、西洋のお伽話に出て来ます。日本では日テレ系の「天才志村どうぶつ園」のパン君の家など身近に見る事が出来ます。 |
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さて、それでは今ツリーハウスが有るとします。3mの高さの所に玄関があると仮定します。
この木が 1 年に 15cm づつ高くなるとすれば、 10 年後には玄関は地上何mの高さになっているでしょうか? |
質問2、今、樹高 10 mの木が有ります。根元から1mの所と5mの所での年輪の数は違うでしょうか、一緒でしょうか?
皆様はどう思われますか? |
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では答えを。
質問1、何年経っても玄関の高さは変わりません。質問2、年輪の数は変わります。上へ行くほど年輪の数は少なくなります。 |
樹木は先端から成長して行き、決して根元から伸びません。又、太くなるのも芯からではなく、表面近くの形成層から大きくなるのです。まさしく昔の鉛筆のキャップを重ねる様に大きくなって行くのです。
これが木の成長の大きな特長です。
この木の成長が木材そのものの特性となり、先人たちはそれを十分に理解し科学し、利用して行ったのです。
では次回からは、実際の木の特性をご紹介いたしましょう。 |
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